【学生・現役先生向け】キャリアってなに?年代別!キャリアを紐解く

キャリアアップ

こんにちは!はち先生です。

 今回は、就職活動や転職活動などでよく聞く「キャリア」について解説します!

多様な働き方が存在する現代社会。会社を動かす一員となってこのまま働き続けるか、組織から脱して個人で稼いでいくか、はたまた自分のキャリア形成は正しいのか、このままでいいのか、「なりたい未来」と現状を照らし合わせて悩む時期ってありますよね。

私は、医療・保育・教育・フリーランスと様々な仕事を社会人10年間の中で経験してきました。その中で「結果を出したい業界を一つに絞ろう」と考えた時期があります。しかし、その業界がどれがいいか選択することは、当時の私にはとても難題でした。

特に20代後半から30代前半は、「将来」について考える時期です。ほとんどの人がこの壁にぶち当たるのではないでしょうか。「このままでいいのか」「もっと稼げる仕事に就きたい」「転職は上手くいくのか」「結婚したい」「子どもが欲しい」など、仕事意外にも考えることがあるため、頭がいっぱいになります。

そのような不安を解消させるヒントはキャリアについて勉強することです。

この記事では、自分のキャリアに悩んでいる人、自分は将来に向けてちゃんと歩めているのか確認したい人に向けて、キャリアについて紐解いていきます。

はち先生
はち先生

この記事はこんな人にオススメです。

  • 自身のキャリアについて考えたい人
  • 就職・転職のヒントが欲しい人
  • ライフワークを見直したい人

キャリアの語源

まず、キャリアの語源は、フランス語の「Carriere」(キャリエール)です。

訳は、2通りあります。①競走場・競技場 ②太陽が昇る道筋 です。

次に、この2通りの訳を元に、「ライフキャリア」の意味を説明すると↓

  1. 自分の生涯を自分の選択した生き方を真っ直ぐに全身的に生きていく
  2. 常に自己向上を果たしながら生きていく

このように、「ライフキャリア」は、積極的な概念を意味する用語と解釈されます。

発達段階とキャリアの関係

人は、発達段階ごとに職業に対しての考え方・実践の仕方が変化していくという興味深い研究があります。

以下は「職業的発達段階」と呼ばれ、発達段階とその時の職業に関する課題を示しています。

今、自分がどの位置にいるのか、これからどのように進めばいいかなど、キャリア形成の参考にして見てください。

児童期・青年期(成長段階)

自分がどういう人間であるかを知る。職業世界に対する積極的な態度を養い、働くことの意味について理解を深める。

青年期前期・青年中期(探索段階)

職業についての希望を形づくっていく。

自分に適切だと思う職業水準や分野について、概ね予想を立てていく。

青年後期・成人前明(移行の時期)

職業についての希望を明らかにしていく。

学校から職場へ、あるいは学校から高等教育機関に移行する。その際、おおまかな予想をある一つの選択へと絞っていく

成人前期(実戦試行の時期)

職業についての希望を実践してみる。

暫定的な職業について準備し、またそれを試みることで、それが生涯にわたる自分の職業となるかどうかを考える。その職業経験はまだ準備的なもので、その経験によって、積極的にその職業を続けるか他の分野に進むかが考えられる。もし、他の分野を考えるようになれば、改めてその他の分野が何であるかその職業に対する方向づけを行なっていかなければいけない。

成人前期から30歳ごろまで(確立段階)

職業へ方向付けを確定し、その職業に就く。

必要な機能や訓練経験を得て、一定の職業に自分を方向づけ、確立した位置付けを得る。今後起こる職業についての移動は、一つの職業内の地位、役割、あるいは雇用場所の変化が主になる。

30歳代から40歳代中期(昇進の時期)

確立と昇進。

その後経験を積み、輩下(部下のこと)を得て、また能力を高めることによって、その地位を確かなものにし、また昇進する。

40歳代中期から退職まで(維持段階)

達成した地位やその優位性を保持する。

若年期が、競争が激しく新奇な発想が豊富なのに比べて、この時期は、現状の地位を保持していくことに、より力が注がれる。

65歳以上(解放・引退段階)

退職と所活動からの解放。

職業的発達段階 (スーパー、D.E.とジョルダン、J.P.、1974)

出典:竹内登規夫(研究代表)「進路指導理論と方法」に関する研究(中間報告書)1999年、愛知教育大学進路指導研究会

以上の発達段階とキャリアの関係から、20代のうちは様々な職業に挑戦し、30代頃で職業の方向性が決まり、40代くらいまで能力と地位を高め、40代半ばから地位の保持ということがわかります。

はち先生
はち先生

これは研究結果の資料の一部です。

「必ずしもこの通りにキャリアを歩まなければない」ということではありません。現在が、「職業的発達段階」から外れているからと言って、心配になることもありません。一つの目安ですので、これからの意識で「なりたい自分」へ少しづつ軌道修正していきましょう!

心身に負担がのしかかる30代〜40代

働き盛りの30代〜40代ですが、ストレスも多いようです。次のようなデータがあります。

普段の仕事での身体が疲れるとする者仕事や職業生活に関する強い不安があるとする者
20歳以下70.359.1
30〜39歳73.866.2
40〜49歳75.465.2
50〜59歳71.659.8
60歳以上57.932.6

「労働者健康状況調査平成14年(2002)」(厚生労働省)

「平成14年労働者健康状況調査報告書」(2004)厚生労働省

30代〜40代は、仕事の量や質が過重であったり、期待される役割や責任など強い負荷がかかります。そのため、心身ともに負担が強く、心身の健康を実際に損なう人も少なくない状況です。

他の要因として、家庭生活も関係してきます。子育てや経済的支出の負担感も多くのしかかる年齢段階であるからです。

そして現代は、賃金は下がっているのに物価高という状況にあるため、さらに生活に重圧を感じる人がほとんどです。

しかし、悲観する必要はありません。

この記事を読んでいる20代の方は、「この先の自分の未来に起こりうるかもしれない可能性」として参考にし、キャリア構築を見直せば良いですし、30〜40代の方は、この結果を前向きに捉えましょう。思い切って給与が良いところやライフスタイルに合わせた転職したり、「この時期はしんどいけど耐えよう」といっそう仕事に邁進するマインドに変えてみたりしましょう。

まとめ

  • キャリアの語源はフランス語
  • ライフキャリアの意味は2つあって、積極的で前向きな意味をもつ
  • 20代のうちは様々な職業に挑戦し、30代頃で職業の方向性が決まり、40代くらいまで能力と地位を高め、40代半ばから地位の保持する
  • 30〜40代は仕事でも家庭生活でも重圧がのしかかる段階。それに打ち勝つために状況を変えたりマインドを変えることが◎

保育士・幼稚園教諭・保育学生・現場で働く先生たちが、心も体も健康に過ごせることを願っています!

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