放っておくと虫が出てくる!どんぐりの保存方法を伝授!

アイディア

こんにちは!はち先生です。

秋の楽しみといえば・・・そう!どんぐり拾いですよね!

通園時には拾って、公園に行っても拾って、帰ってくるとポケットの中から出てきて、「これどうすんの!?」と親は思いますよね。しかも、そのどんぐりの中には虫がいるって知っていました?実は、どんぐりの中には「ゾウムシ」っていう虫がいるんです。適切な処理をしないとゾウムシさんは穴を開けて出てきますよ!その時は、虫の形ではなく幼虫の姿で出てくるんです。

保育園や幼稚園、こども園などで働く先生たちも、子どもたちが拾ってきたどんぐりだから製作に使いたいし、活動に利用するために保存もしたいですよね。

今回は、「どんぐりの適切な処理と保存方法」を伝授します!

それでは、どうぞ!

はち先生
はち先生

この記事はこんな人にオススメです!

  • 保育士
  • 幼稚園教諭
  • 保育教諭
  • 保育補助
  • 保護者の方

「どんぐり虫の正体」

「どんぐり虫」ってご存知ですか?どんぐりを処理せずにそのままにしておくと「どんぐり虫」が出るよなんて言うことがありますが、その正体は「ゾウムシ」という虫です。その名の通り鼻が長くゾウに似ています。

ゾウムシは、ドングリ内に卵を産み付け、幼虫はドングリの中身を食べて成長します。そのため、10月半ば〜11月半ばまで拾うことができるどんぐりの中には、ゾウムシの幼虫がいます。

ゾウムシの幼虫を食べることができる!?

なんと、ゾウムシの幼虫は食べられるらしいです。フライパンで炒って食べると、香ばしくて、おいしいそうですよ。

特にアベマキなどで採れる幼虫を炒ると,ミニミニカールのようになります。
 ドングリのような炭水化物は,分解すると糖になるので,甘みがでます。タンパク質は,分解するとグルタミン酸やイノシン酸などのアミノ酸になるので,うまみがでます。ドングリ虫は高タンパクなので,うまみが多いのです。山の生活では,かつては貴重なタンパク源でした。

「どんぐりを食べよう」化学実験データベース 原体験教育研究会

ゾウムシの幼虫を食べると言う発想、タンパク質として摂取できる物と認識する視点は驚きですね。

食べなくていいですが、魅力が詰まったゾウムシさんの研究は子どもたちには勉強になりそうです!

ゾウムシの姿

成虫はこちら↓

幼虫はこちら↓

どんぐりの処理方法簡単3ステップ

用意する道具↓

  • ボウルまたはバケツ
  • 汚してもいい鍋
  • タオルや新聞紙
  • バットや丈ざる
  • 缶や蓋ができる容器

①どんぐりを選別する

水で洗って汚れを落とすついでに選別もしましょう!

ボウルやバケツにどんぐりを入れて、多めに水を入れましょう。すると、浮いてくるどんぐりと沈むどんぐりがあります。浮いているものは中身を虫に食べられているもの・状態が悪い・虫がいるので取り除きましょう。沈んでいるどんぐりはまだ虫がいない可能性が高いものです。そして新鮮なので綺麗な状態に仕上がります。

②茹でる

下に沈んだどんぐりのみを選抜したら、たっぷりの水を入れた鍋でぐつぐつと茹でましょう。

茹でる目安は大体10分〜20分程度。量にもよりますが、入念に茹でることをオススメします。

茹ですぎると色素が抜けてしまったり、割れるどんぐりが増えてしまうため、様子を見て茹でます。

私は心配なので、量は関係なく20分ほど茹でます。

③乾燥させる。

茹で終わったどんぐりは、タオルなどで水分を拭き取り、新聞紙や竹ざるに重ならないように広げて乾燥させましょう。

乾燥させる目安は、1週間〜2週間。天候にもよりますが、1週間くらいで水気がなくなります。カラッカラにしたい人は2週間くらい乾燥させるとGOOD!

※注意があります!毎日転がして満遍なく乾燥させましょう。

保管方法(保育者流)

保育者流の保管方法は、です!お菓子の缶などに入れると1年ほどは持つため、翌年も活用することができます!

私は、缶の他に、コストコのバラエティークッキーやマフィンが入っているプラスチックパックに入れていました!穴が空いているので新聞紙などを敷いて保管します。これはお家でも真似できる方法!

コストコのプラスチックパックの良いところは、軽量で重ねられるところです。中身も見えるので保管しやすく、使いたい時に見つかりやすいのがポイント!

そのため、どんぐりの他に、松ぼっくりなどの自然物も保管していました。穴があるので通気がよく、もし虫や砂が出てきても入れ物のまま振るって落とせるのでオススメです。

松ぼっくりの処理方法も紹介!

ちなみに、どんぐりとセットで子どもが拾う自然物の代表、松ぼっくりは、お湯に酢を入れてかき混ぜたあと、30分~1時間放置してから丁寧に洗って汚れを落とし、3日~1週間乾燥させるという下処理の方法があるそうです!

確かに、商品として売っている松ぼっくりは、少し酸っぱい匂いがしますよね。もしかして、お酢を加えるような処理をしているのかも・・

松ぼっくりでおもしろ実験

はち先生
はち先生

私が幼稚園教諭時代にやっていた簡単実験遊びを紹介します。

松ぼっくりは、水分を含むと「かさ」が畳む性質になっています。乾燥すると「かさ」が開きます。その性質を利用して、松ぼっくりの「観察」をしてみました。

透明な瓶など、周りから様子が見える容器を用意して、水を入れます。子どもたちに「かさ」が開いた松ぼっくりを入れてもらうと、あら不思議!みるみるかさが閉じていきます。

水から出した時には、すっかり「かさ」が閉じて子どもたちが知らない姿に変身しているのです。

「かさ」が閉じきった松ぼっくりを袋に入れて持たせ、こう言います。

「おうちの太陽が当たる場所に置いてね。毎日様子を見て、どんな様子か先生に教えてね」と宿題を出します。

すると、子どもたちは次の日、「開いてきたよ!」と喜んで話してくれますよ。

宿題と言っても勉強ではありません。松ぼっくりの変化を通して、先生とのコミュニケーションや家族とのコミュニケーション、自然の不思議に気づいたり、生活や習慣の一部になるような体験に繋げたいと思ったからです。

子どもにとっては、開いたり閉じたりするのは不思議で面白くてたまりません。保育者や家族と会話が弾むこと間違いなしです!

保育者の人も保護者の人もぜひお試しあれ!

ちなみに、「かさ」と呼ばれているものの正式名称は鱗片(りんぺん)です。

どんぐりを使った製作の処理

どんぐりを使った製作ってたくさんありますよね。

  • バランスをとって楽しめるやじろべえ
  • 他の自然物も活用して、迷路作り
  • 爪楊枝を刺してどんぐりこま
  • プラスチック容器に入れてマラカス
  • 紙粘土や画用紙に貼って顔を作ったり

など、楽しい遊びがたくさんあります。長く遊びたいなら、よりどんぐりを強固にし、できるだけ長く残せる方法・・・それは、ニスを塗ることです!

デビカの「つやだしニス学校用」は、高品質のアクリル系水溶性ニスです。有害なベンゼン、トルエン、キシレンは一切含んでいないため、安全性のために、ニスを購入して使用する場合は児童用を使うことをオススメします。

これなら家庭でも、子どもと一緒に使えますね!

ニスを塗ると、ツヤッツヤになるので、宝物のどんぐりがより輝きをました宝物に生まれ変わります。

処理方法・保管の疑問

ニスを塗ったらいつまで持つの?

ニスを塗ったら永遠に綺麗なままではありません。保存環境にもよりますが、ニスを塗っても劣化もするため、1年くらいはツヤツヤを保てると思いますが、それ以降は保証できません。中のどんぐりも水分が抜けてカラカラになっていくため割れてしまうこともあります。

処理をすれば虫は出てこない?

実は、虫さんが出てくることがあります。茹でて処理しても、ニスを塗っていても、どんぐりの中でしぶとく生きていることがあります。作品を作ってニスを塗って飾っていたら、下に小さな砂が溜まっていて、作品を持ち上げてみたら虫がいた!ということはあります。

1匹残らず虫を根絶することのは難しいです。

冷凍の処理方法を聞いたけど、どうなの?

どんぐりを冷凍する処理方法もありますが、私は茹でる方法の方が効果があると思っています!

冷凍方法は、ほったらかしておけばいいので確かに楽ですが、虫は死にません。ほぼ死なないと思っていいです。

私も2〜3週間ほど、業務用の冷凍庫に入れてみましたが、解凍されてしばらくすると中から出てきました。虫さんはしぶといみたいです。

まとめ

「どんぐりの適切な処理と保存方法」のまとめはこちら↓

  • どんぐり虫の正体は「ゾウムシ」。中にいるのはその幼虫。
  • 処理するなら、茹でるのがオススメ!準備物をチェックしてね!
  • 保管方法は、乾燥と容器が重要
  • 冷凍処理はあまり成功しない
  • ニスを塗ると補強度アップ!
  • 松ぼっくりで実験遊びを試してね

子どもが大好きなどんぐりを大事に保管したい!遊びたいという保育者・保護者のための適切な処理と保存方法を紹介しました。

ぜひ試してくださいね!

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