こんにちは!はち先生です。
「保育士」と検索すると必ず上位に現れるワードは・・・「辞めたい」!
私も、「保育士ってなんでこんなに大変なんだろう」「他の職業はどうなんだろう」と検索していた頃、何度も目にしました。しばらくするとそのワードは現実味を帯びてきます。当時、様々なネガティブな要因が重なった結果、「辞めたい」と思った時には「保育士 転職」と検索していました。
当時の私の「辞めたい」理由は、ストレスによる体調不良が大きな理由です。気づかないうちに蓄積されたストレスが食欲不振・生理不順などを引き起こしました。当時は結婚し、子どもも欲しいと思っていた時期だったので、不安も強くなり身の危険を感じていました。その結果、「保育士の仕事が嫌いになる前に辞めよう」と思い転職を決意しました。
「辞めたい」理由は人それぞれです。一概に職場でのストレスと言っても、それだけでなく、その人の生活状況や精神状態などが重なると雪だるま式になってストレスは大きくなり、しまいには社会復帰が難しくなるケースも少なくはありません。
以前、働いていた職場では、朝礼前に同期が前触れなくバタン!と倒れたことがありました。今でも倒れた時の音やスタッフが駆けつける情景を思い出す程のショックでした。
保育士の仕事は大変なことも多いですが、やりがいのある職業なので、倒れない程度に続けて欲しいと願います。この記事を読んで、「悩んでいるのは自分1人だけじゃない」そんな風に、少しでも悩みの共有ができたら嬉しいです。
この記事では、「保育士 辞めたい」の裏にはどんな理由があるのかを探っていきます。

この記事はこんな人にオススメです。
- 他の人の「辞めたい」理由を知りたい人
- 「辞めたい」けど、踏ん張りたい人

「辞めたい」と「辞めた」では理由が異なる
実は、保育士さんの「辞めたい」と「辞めた」では理由が異なることをご存知ですか。辞める前の気持ちと決定打となる理由は違うということです。
平成29年4月から令和4年3月までの東京都保育士登録者等(書換え登録等を含む。)52,856人を対象に、就労や離職状況等の実態調査の結果を抜粋して紹介します。
「辞めたい」理由
「保育士退職意向の理由」は、
引用:令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)|東京都福祉保健局
- 給料が安い 61.6%
- 仕事量が多い 54.0%
- 労働時間が長い 35.4%
- 職場の人間関係 30.1%
- 他業種への興味 28.9%
- 職業適性に関する不安 24.3%
- 保護者対応の大変さ 22.1%
- 健康上の理由(体力含む) 21.8%
- 子育て・家事 19.8%
- 自身のキャリアアップが見通せない 16.7%
実際に辞めた理由
「保育士を辞めた理由」は、
引用:令和4年度東京都保育士実態調査結果(報告書)|東京都福祉保健局
- 職場の人間関係 31.5%
- 仕事量が多い 23.1%
- 給料が安い 22.1%
- 健康上の理由(体力含む) 20.6%
- 労働時間が長い 18.6%
- 妊娠・出産 16.2%
- 他業種への興味 15.3%
- 結婚 13.6%
- 保育所や法人の保育理念に共感できなかった 13.4%
- 子育て・家事 10.8%

「辞めたい」に隠された本当の理由
転職経験や同僚から相談を受けた私が注目した問題は2つです。1、給料が安い・人間関係問題と2 、保育理念と実際の保育とのギャップ問題です。この2つについて私なりの考察を説明します。
結婚・出産などのライフイベントも退職を決定する理由ですが、今回は一番、闇が深い2つをピックアップします。
1 給料が安い・人間関係問題
退職意向の1位は「給料が安い」でしたが、辞めた理由では「職場の人間関係」が1位でした。
これは私の考察ですが、辞めようかなーどうしようかなーと悩んでいる時の理由は「給料が安いから」と答えますが、実際辞める時の理由は「あの先輩と上手くやれない」「職場の人間関係が悪く仕事がしずらい」「上司がいじめてくる」など“自分ではどうにもできなかった“具体的な理由があるはずです。
アンケートや個人面談で「来年度は続けますか?続けたくない理由はなんですか?」と質問されて、「あの先生が苦手です」「職場の人間関係が悪いです」と、人間関係を悪化させるような直接的不満は言えませんよね。園の雰囲気を悪くしているのが個人面談の相手だとしたらなおさら言えるわけがありません。自分の立場が悪くなるだけです。
もちろん、給料が安いことも本当の理由でしょう。持ち帰りの仕事や休日出勤、サービス残業など労働に見合った給料が貰えていないと感じるからモチベーションも上がらず不満となってしまいます。
公立・私立の給与の違いはこちらの記事を参考にしてください。▶︎【保育園/幼稚園別給与を解説】
2 保育理念と実際の保育とのギャップ問題
「辞めた理由」の9位「保育所や法人の保育理念に共感できなかった」人が13%いることも隠された本音だと思います。
これは、保育理念と実際行われている保育にギャップが起きたということだと考えます。例えば、「一人ひとりの個性を尊重した保育を行います」と謳っているのに、実際は食事や行動を急がせ保育者主導の保育をしていた。などがあげられます。保育理念に共感して入社したのに、保育現場では真逆のことが行われていたということは少なくはありません。
しかし、この理由だと「事前に調べが足りなかった」など自己責任ではないかという部分が含まれてくるため、辞めた理由ではあるけど一番の理由ではないという気持ちも見えます。
私も同じことがありました。保育理念に共感し、「頑張ろう!」「勉強しよう!」と思って入社したけど、実際は保育理念に掲げているような保育を教えてはくれないし、仕事効率も悪いため、頑張ろうとすればするほど底なし沼にハマっていくという状態でした。
説明を受けた保育と実際の保育のギャップを感じてガッカリしてしまうのは、研修体制が整っていない園・チームワークが上手くいっていない園に多く見られると思います。
なぜなら、そのような園は、運営側の気持ちが隅々まで届いていないからです。規模が大きくなり運営側の声が届きにくくなっているのか、園内研修やミーティングなど運営方針を確認する時間がないのか、運営側と現場の気持ちや方向性を確認する時間がなければ溝が深まり、修正不可能になってしまうばかりです。
掲示板の声
東京都福祉保健局では東京都内の保育士のアンケート結果でした。アンケートとは、決められた項目の中から選択しなければいけないため、「これには当てはまらないけど、近いのはこれかな」「本当の理由は違うけど項目にはないから」など、退職者の本音は反映されずらいです。
実際、私も「大きく人間関係で括られてもなぁ」、「本当は給料を上げてほしいが理由だけど一番ストレスが溜まったのは人間関係だからなぁ」と思いながら「まぁ人間関係でいいか」と人間関係にチェックを入れた時もあります。
行政のアンケート項目にないようなリアルな意見は、掲示板で目にすることがあります。
掲示板のリアルな意見
引用:Yahoo! JAPAN 知恵袋
- 持ち帰りが多い
- 休日もサービス出勤
- 「持ち帰りなし」と言っているが、実際は時間内に終わらない
- 人員不足で一人当たりの業務量が多い
- 新卒で保育技術に自信がない
- 怖い先生がいて関わると考えただけで不安症状が出る
- 職場内で歳の差を気にしてしまい肩身が狭い(新卒)
- 「保育士向いてない」と言われた
- 「仕事ができない人」というレッテルが貼られ、仕事がしにくい
- 上司に退職することを言いにくい(上司との関係がよくないため)
- 自分のミスが多いため、保育士向いていないと思う
- クラス主任のプレッシャー
- 寝不足・仕事のミスが負のループに入ってしまっている
- 上司のパワハラ
- 保育者同士のいじめ
まとめていて、胸が締め付けられそうなくらい、身に覚えのある意見ばかりでした。
やはり、労働環境についてや人間関係についての意見が多いですが、気になったのは、「仕事のミスが多く、保育士が向いていないかもしれない」と自信をなくす意見です。
ミスが多いから向いていない
保育現場で働いて1〜3年くらいは、ミスをするたび、「向いていないかも・・・」このような悩みがついてくると思います。なぜなら、保育士という仕事は命を預かる職業なので責任も大きく、失敗が大きな精神的不安になってしまうからです。ミスが続いた日には眠れなくなってしまいますよね。
仕事のミスの内容は、
- 記録を取るのを忘れた(検温、食事の量、上司からの指示等)
- 時間を間違えた(バスの送り出しやお迎え時間など)
- 報告することをしなかった(上司や保護者に)
- 何が重要かわからない(これは報告すること?しないこと?が判断つかない)
- 優先順がつけられず時間を上手く使えない(リーダーとして時間を上手く使えない)
子育て経験はない、社会人に出て働くのは保育園が初めてという先生がほとんどなので、命を預かるという重大任務と報連相という社会人として身につけるスキルを同時並行して学ぶにはハードな環境です。
なんせ髪を振り乱しながらも時間に追われながら毎日仕事をしていますからね。「ゆっくりコーヒーでも飲みながら先輩とお話」なんて時間はほとんどないでしょう。
人間はミスをしてしまう生き物です。あなたが仕事ができないわけではありません。
ミスをどのようにカバーするかは、繰り返し確認すること・確認する癖をつけるだと思います。単純ですが、これにつきます。時間を確認する・持ち物を確認する・メモ帳を確認する癖をつける・ボードを見る癖をつける・記録する癖をつけるなどです。周りの人も自分のことでいっぱいいっぱいです。むしろ、心理学的には自分に興味がない人は6割です。ほとんどの人は自分に興味がないし、親切に助けてくれようとする人の方が少ないかもしれません。もし、ミスが多くて悩んでいる人がいたら、単純な方法ですが繰り返し確認すること・確認する癖をつけるをひたすら3ヶ月試してください。人によっては6ヶ月かかるかもしれません。
人間関係の相性の法則・コミュニケーション術を知りたい方は、こちらの記事をご覧ください。
私は、何度注意しても噛み付く子がいることを上司に相談したら、「とにかく言い続けること」と言われました。お友だちに噛み付くということは相手の子に怪我をさせることになりますし、保護者にも謝罪しなければいけません。噛み付く子も噛みつかれた子も保護者も嫌な思いをしてしまいます。当時クラスリーダーで責任を感じながら、ヒヤリハットを書きました。「もう報告したくない」「子どもたちを見れていないと思われる」と感じた時もありました。その時、「とにかく言い続けること」この意味は自分にも当てはまると考えました。
噛み付きが起きないように、常にその子の行動を視界に入れることを徹底(その子の名前を呼ぶ・その子の近くにいるなど)し、クラスのパートさんにも協力してもらおうと繰り返し噛みつきについて注意するように説明し、クラス内で情報共有する癖をつけましました。その子は、成長と共に噛み付きもなくなりましたが、自分の行動を変えたことや他の先生に協力してもらうことを行なったことで、「どんなクラスでも子どもでも大丈夫!」と自信がつきました。

まとめ
「保育士辞めたい」のみんなの理由はこちら↓
- 「辞めたい」と「辞めた」では理由が異なる
- 給与が安い・人間関係が理由の上位を占めている
- 掲示板の声は、「ミスが多い」が悩みの上位
- ミスを改善する方法やコミュニケーション術を実践してみよう
「辞めたいなぁ」と思っている時は、子どもが可愛い・この仕事を続けたいという感情とこのまま続けられるだろうかという将来に対する不安の狭間にいるのだと思います。
不安が膨れ上がって爆発する前に、信頼できる人に相談をしたり、プライベートでストレス発散させたり、思い切って転職したり、心が健康なうちに行動してみてください。
この記事で、「他の保育士はどんな理由で辞めようと思っているんだろう」という気になる部分が解消できたら嬉しいです!