【保育士・幼稚園教諭向け】呼び方の違いは何?「パート保育士」と「保育補助」の違いを解説!

保育

こんにちは!はち先生です。

近年、「保育士」や「幼稚園教諭」をまとめて「保育者」と呼ぶようになりました。「保育者」呼びになったのは、少子化や幼稚園の衰退化、こども園への移行など時代背景が関係しています。

そして、「保育者」はさらに細分化され、今では様々な呼び名が入り混じっている状態です。昔からの呼び名を守っている園もあれば、行政の通達を受けて呼び名を変えている園もあります。

パートタイムとして雇用契約を結んでいる人の呼び名も、各園で異なります。例えば「保育補助」など。呼び方が変われば仕事内容、雇用形態も異なるのか気になるところですね。

今回は、皆さんの「パート保育士」と「保育補助」の違いは何?を解説していきます!

それでは、どうぞ!

はち先生
はち先生

この記事はこんな人にオススメです!

  • 保育士
  • 幼稚園教諭
  • 保育補助
  • パート
  • 管理職

様々な保育者一覧

現在は、保育士・幼稚園教諭含めて「保育者」と呼ぶようになりました。また、正規職員も非正規職員も関係なく、有資格者・無資格者も関係ありません。保育施設や幼稚園、こども園などで働く先生はまとめて「保育者」という括りになります。

しかし、一括りに「保育者」と言っても、「保育教諭」「保育補助」など、園の形態や役割によって呼び名は変わります。まずは、「保育者」に関わる呼び名を整理していきましょう。

  • 保育士
  • 幼稚園教諭
  • 保育教諭
  • 保育者
  • パート保育士
  • 保育補助
  • 子育て支援員

このように、様々な呼び方が存在します。次は、皆さんが気になる呼び方をピックアップしながら、それぞれの役割などを解説していきます。

保育者とは

保育者とは、保育士・幼稚園教諭・保育教諭・保育補助など、保育施設や幼稚園等で働く先生たちの総称です。子ども園の増加に伴い、分けて呼ぶのではなく、総称して呼ぶようになりました。

「保育者」の呼び方が始まった経緯を知りたい方はこちらの記事を参考にしてください↓

▶︎「保育者呼びはいつから?」

保育教諭とは

保育教諭とは、認定こども園で働く先生のことを指します。

認定子ども園とは、教育・保育を一体的に行う施設です。つまり、幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持っている施設のことを言います。

そして、そこで働く先生もつ免許は、幼稚園教諭普通免許・保育士資格です。

4 職員の資格
イ 保育教諭等は、幼稚園の教諭の普通免許状を有し、かつ、保育士の資格の登録を受けた者でなければならないものとすること。

就学前の子どもに関する教育、保育等の総合的な提供の推進に関する法律の一部を改正する法律(平成24年法律第66号)

教育と保育を一緒に行い、そこで働く人も幼稚園教諭免許と保育士資格を持った人であるため、「保育教諭」という呼び名で呼ばれています。

子育て支援員

平成27年4月に 「子ども・子育て支援新制度」がスタートし、平成28年からは、子育て支援員の養成が始まりました。子育て支援員養成の目的は、子どもが健やかに成長できる環境や体制が確保されるよに、支援の担い手となる人材を確保することや多様な保育や子育て支援分野に関しての必要な知識や技能等を修得するためです。

子育て支援員とは、国で定めた「基本研修」及び「専門研修」を修了し、「子育て支援員研修修了 証書」(以下「修了証書」という。)の交付を受けたことにより、子育て支援員とし て保育や子育て支援分野の各事業等に従事する上で必要な知識や技術等を修得したと認められる者のことを言います。

子育て支援員が活躍する主な場所は、小規模保育施設・家庭的保育事業・事業所内保育事業・放課後児童クラブ・乳児院・児童養護施設・ファミリーサポート・地域子育て拠点支援事業などです。

役割は、保育従事者や補助員・専任職員などです。

学ぶ内容は、子どもの発達・保育の原理・子ども虐待と社会的養護など、保育士資格の勉強でも学ぶ内容が含まれるため、とても実用的な資格と言えます。就職先にあったコースを選ぶことで、基礎研修と専門研修を受講することができます。

そして、子育て支援員はメリットが3つあります!

  1. 無料で受講できる
  2. 年齢制限がない
  3. 全国で使える

「保育の仕事をやってみたいけど、お金がない・・・」「子育てが落ち着いたから復帰したい」など、子どもに関わるお仕事をしてみたいと望む人たちにはメリットだらけです。

「地域保育コース」を選ぶと、保育園で働くことができるため、他業種で働いていた人も保育に挑戦しやすい認定制度です!

はち先生
はち先生

以前、私は企業主導型保育施設の立ち上げに携わっていました。

企業主導型保育施設では、子育て支援員を受け入れているため、パート雇用で「子育て支援員」を持っている方を採用させていただきました。

子育て経験と子育て支援員の知識を兼ね備えているため、とても頼りになりました。

子育て支援員が気になった方は、こちらをご参考ください。

東京都子育て支援員

次は、いよいよ皆さんが知りたい「保育補助」と「パート保育士」の違いについて解説していきます。

保育補助は無資格?

結論、資格の有無は関係ありません

園によって資格の有無で呼び方が異なることがあるため、働く時には業務内容や立ち位置の確認が必要です。

「保育補助」となった経緯

保育補助はその名の通り、保育の補助をする人ですが、この名前になった経緯があります。

保育補助は、保育士不足の解消や業務負担の軽減、保護者の多様なニーズに応えるために、導入されました。

令和2年度に公表された「新子育て安心プラン」にて、保育士が退職した理由(複数回答)の結果が「仕事量が多い」27.7%であったことから、業務の分担・保育士の負担の軽減が重要視されました。

そして、「新子育て安心プラン」では、令和3年度から令和6年度末までの4年間で約14万人分の保育の受け皿を整備することを目標としており、その取り組みの一つとして「保育補助者の活躍促進」が挙げられています。

最近の求人で「保育補助」の募集を目にしたり、各園の中に「保育補助」と呼ばれる先生が存在するようになったのは、国の「新子育て安心プラン」の支援の動きがあるためです。

仕事内容

保育補助としての仕事内容は、“担任の補助“というイメージです。具体的にはこちらです↓

  • 清掃・片付け
  • 活動準備や手伝い
  • 登園指導の補助
  • 行事のお手伝い
  • 衣服の着脱の補助
  • 子どもの見守り(遊び含む)
  • トイレへの誘導・補助
  • 食事介助
  • 寝かしつけ

基本的には担任の補助的役割ですが、集団活動の際の支援が必要な子のサポートまたは担当になる場合もあります。

雇用形態

パートまたはアルバイトとして非正規職員としての雇用になります。

資格の有無で給与が異なることもあるため、保育補助として園で働くことを希望している人は、事前に確認が必要です。

保育補助から保育士になれる!

保育の担い手となる保育人材を確保するため、処遇改善のほか、新規の資格取得・就業継続・離職者の再就職といった支援に総合的に取り組む対策として、支援補助があります。

それが、「保育士修学資金貸付」制度です。

保育士修学資金の貸付け等について

第1 目的

この制度は、保育士資格の新規取得者の確保、保育士の離職防止、保育士資格を有する者であって、保育士として勤務していない者(以下「潜在保育士」という。)の再就職支援を図るため、指定保育士養成施設に在学し、保育士資格の取得を目指す学生に対する修学資金や保育士資格を持たない保育所等に勤務する保育士の補助を行う者(以下「保育補助者」という。)の雇い上げに必要な費用、未就学児を持つ保育士の子どもの保育料や潜在保育士の再就職のための準備に必要な費用を貸付けることにより、保育人材の確保を図ることを目的とする。

(平成28年2月3日)(厚生労働省発雇児0203第3号)
(各都道府県知事・各指定都市市長あて厚生労働事務次官通知)

貸付額の例は次の通りです。

  1. 修学資金 月額5万円以内 総額120万円以内
  2. 入学準備金・就職準備金 各20万円以内(任意)
  3. 生活費加算 生活扶助基準額の居宅(第1類)をもとに、申込者の貸付申請時にお ける居住及び年齢に対応する区分の額に相当する額(1,000円未満 切捨て)

以上を、無利子の貸付で年2回の交付になります。出典:令和5年度 東京都社会福祉協議会 保育士修学資金 貸付申込みのしおり

申し込み希望者は、入学する養成施設に相談してみるとよいでしょう。

保育補助まとめ

結論、保育補助とは、非正規職員の位置付けであり、雇用形態はパート・アルバイトがあります。資格の有無は関係なく担任をもつ保育者(正規職員)の補助や保育がスムーズに進むように準備や片付けなどを行う役割です。そのような人のことを広義の意味で「保育補助」と表していると考えます。

パート保育士はなに?

結論、「パート保育士」はパートタイム雇用の保育者の名称です。

現在は、非正規職員として担任保育者の補助を行う人は「保育補助」と呼ばれますが、雇用形態で呼んでいる園では「パート保育士」と呼んでいるところが多いです。

資格の有無

パート保育士は資格の有無はありません。

しかし、これまでは有資格者=パート保育士の認識があるため、働く前に資格の有無や役割、立ち位置などを確認した方が良いです。

仕事内容

仕事内容は保育補助と同様です。具体的にはこちらです↓

  • 清掃・片付け
  • 活動準備や手伝い
  • 登園指導の補助
  • 行事のお手伝い
  • 衣服の着脱の補助
  • 子どもの見守り(遊び含む)
  • トイレへの誘導・補助
  • 食事介助
  • 寝かしつけ

基本的には担任の補助的役割ですが、集団活動の際の支援が必要な子のサポートまたは担当になる場合もあります。

雇用形態

雇用形態は、パートタイム雇用契約になります。時間給で雇用される非正規職員です。

扶養内の範囲で働きたい方の勤務例はこちら↓

  • 週3日〜5日
  • 1日4〜6時間程度
  • 時給平均1,100円〜1,200円

園によって時給が異なるため、週の働ける日数も3日〜5日と幅があります。

メリットデメリット

メリットは、家庭やプライベートと両立できることや、業務負担が少ないことが挙げられます。

デメリットは、ボーナスがないことや有給休暇は付与の要件が決まっているため、正規職員より少なくなることなどが挙げられます。

パート保育士まとめ

パート保育士とは、非正規職員であり、「パートタイム」の雇用契約をしている保育士を指します。

仕事の内容などは保育補助と同様です。

扶養内が希望であれば、勤務条件に制限があるため、その範囲内で働くことになります。

まとめ

呼び方の違い、「パート保育士」「保育補助」の違いのまとめはこちら↓

  • 保育補助・パート保育士は資格の有無は関係ない
  • 保育補助はアルバイト・パート契約がある
  • パート保育士はパートタイム雇用
  • 仕事内容は、どちらも担任保育者の補助(見守り・片付け・準備・支援等)
  • 求人を見る時は、雇用条件をよく確認する。事前に園にも仕事内容や役割、立ち位置などを確認する。

保育園・幼稚園・こども園それぞれで呼び名も異なると思いますが、雇用条件や仕事内容は同じです。

保育補助・パート保育士は、担い手の確保・保育の充実のためにとても重要な存在です。プライベートと両立しやすいこともメリットですので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

この記事を参考にしてもらえたら嬉しいです!

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