【幼稚園教諭・学生向け】ピアノの攻略3ステップと不安解決!

スキルアップ

こんにちは!はち先生です。

今回は、現役幼稚園教諭と幼稚園で働きたい学生さんのお悩みを解決します。

ピアノに対して、こんなお悩みはありませんか?

学生さん
学生さん

「幼稚園の先生になりたいけど、ピアノが苦手・・・」

幼稚園の先生
幼稚園の先生

毎月あるピアノの担当がドキドキする・・・

できればやりたくない

幼稚園の先生
幼稚園の先生

苦手なピアノを克服する方法はないかな・・・

私も幼稚園で働いていた時は誕生日会のピアノの担当が回ってくることがストレスに感じて、できればやりたくないと思っていました。しかし、課題曲が3曲渡されていたのでその3曲だけはどうしても避けられず半年かかってなんとか手に覚え込ませました。

ちなみに、私のレベルは、楽譜を目で追いながら両手で弾くという器用なことができない本当に初心者同然です。楽譜をドレミで暗記し、手の位置で覚えていました。そのため、ミスをしたらどこからやり直すかわからなくなるほどです。

今回の記事は、ピアノが苦手でどうにかしたい!ピアノ担当が怖い!そんな人向けに、その方法を解説します。

それでは、どうぞ!

はち先生
はち先生

この記事はこんな人にオススメです。

  • 幼稚園の先生を目指している人
  • 幼稚園で働いている人
  • ピアノが苦手な人

ピアノのメリットデメリット

ピアノで悩んでいる人は、まずはピアノを弾くメリットデメリットを知ってから、自分に合った方法を探しましょう。

以下は、私が経験して感じたことや幼稚園で働いていた時の同僚の話からまとめました。

メリット

  • ピアノの曲が活動の区切りの合図になる(お片付けなど)
  • 準備いらずですぐに音源が出る(CDは準備や流れるまでにタイムロスがある)
  • 強弱がつけられるため、即興リトミックなどに活用できる
  • 転職に活かせる(保育園やリトミックの先生など幅が広がる)
  • 頼りにされる(苦手な人に教える・行事などで弾くことができる)

デメリット

  • 負担が大きい(卒園式などで難しい&練習に時間がかかる楽譜を任される)
  • 子どものヒヤリハットが増える(ぶつかる・蓋に手を挟む等が予想される)
  • 練習時間が必要(業務外で練習時間を確保する)
  • 苦手な人は即興で弾くことができない
  • ミスをしたらすぐに修正が効かない

なぜピアノが必要?

いつから幼児教育でピアノが必要とされたのか謎を解明

初めてピアノを使用したのは、明治9年(1876年)11月に東京女子師範学校附属幼稚園にピアノが設置されたそうです。

明治10年(1877年)に皇后宮、皇太后宮を迎えての東京女子師範学校附属幼稚園開園式の準備のための唱歌授業において、松野クララが「保育唱歌」の伴奏にピアノを用いたことが、保育におけるピアノの初めての使用だそうです。

その後も附属幼稚園では保育時間割に「唱歌」が保育科目として組まれていたそうです。

当時に創作された保育唱歌の中には「風車」など、遊戯を伴うものもあった。「遊戯の曲」「四季の曲」と歌の種類が増えていった理由は、欧米のフレーベルの本質的な思想「遊戯性、つまり子どもが歌いながら遊ぶことの重要性」が引き継がれていたからです。

なぜピアノなのか

明治初期の日本人にとっては、西洋音楽は耳馴染みのないものだったため、「ドレミファソラシド」の音階を理解するのが難しかったため、楽器で確認しなければならなかったようです。

日本古来の楽器、「琴」を代用楽器で使うことを計画していたが、西洋音楽の音階を正確に教えるためには、オルガンが最適と判断され、オルガンが普及されたそうです。

「保育におけるピアノ使用の源流をたどる:明治初期の幼稚園における唱歌とその伴奏楽器について

引用|西海聡子 東京家政大学研究紀要1人文社会科学55巻31−38 2015−03

今でこそ、ピアノが普及されていますが、歴史が長い幼稚園ではオルガンを使用しているところもありますよね。昔も今も、“子どもは音楽が好き“ということがわかりましたが、それでもピアノの経験値で得意不得意に分かれます。次は、克服方法をお伝えします!

3ステップで克服!

ピアノが苦手で、誕生日会のピアノ担当が迫ると発狂し、同僚に当たり散らしていた私が、全力でピアノを克服し、なんとか両手で弾けるようになった方法を教えます。

私が覚えた3曲は、園歌園歌の次に大事にしている歌誕生日の歌の3つでした。この3曲はオリジナルの楽譜であったり、ジャズ調であったりと、ピアノの先生をしている方に見せても「難しい」と言われたほどの難易度です。

誕生日会では、この3曲に加えて、月の歌が加わります。合計4曲ですが、全て1〜3番までフルで歌うため10分ほどかかります。誕生日の歌は学年に分けて毎回弾くため、30分ほどの誕生日会でずーっとピアノに張り付いて弾いています。しかも保護者参加のため、とてつもないプレッシャーの中弾きます。

しかし、なんとか3曲〜4曲をマスターし弾かないといけないタイミングが訪れるため、次のステップで覚えました。

ステップ1 ピアノが得意な先生に教えてもらう

入職したら、すぐにピアノが上手な先生と仲良くなりましょう。パートさんでも構いません。

幼稚園であれば、昔はピアノが重要視されていたため、ピアノが上手な先生はたくさんいます。

そして、次のことをしてもらいましょう。私はこの手順で、難しい楽譜を覚えました!

  1. 難しい楽譜は、自分が弾けるレベルまで簡略化してもらう
  2. 簡略化した楽譜を弾いてもらい、動画を撮る
  3. 期間を決めて、自分が練習した様子を見てもらい、修正してもらう

ポイントは、「自分が弾けるレベルまで簡略化してもらう」ことです。職場にピアノが得意な先生がいない又は相談しにくいのであれば、通っているピアノの先生などに頼みましょう。

ステップ2 勤務前に練習する

私は自宅にピアノがなかったため、全て園のピアノで練習しました。そのため、ピアノが自宅にない方でも安心してください。職場で練習だけで難易度高い楽譜を攻略できます!

ポイントは、「勤務前に練習する」です。勤務後ではなく、勤務前です。

なぜかというと、1日8時間(実働)働き、プラスで残業した場合、10時間くらい働いた後では脳が疲れた状態で集中できず、ダラダラと練習してしまいます。そして帰りも刻々と遅くなります。すると、疲労が溜まり、「なんで遅くまで仕事してるんだ・・・」とネガティブになり、よりピアノが嫌いになります。結果、ピアノ=疲れる・嫌い・やりたくないとなってしまいます。

ピアノが避けられない園であれば、ピアノが嫌いになる前に、少しでも楽しい・できるというポジティブイメージを持ちましょう。

仕事効率化のハックとして、「事務仕事は午前に取り掛かるといい」ということが言われています。

これは、脳内がスッキリしている朝〜午前中に、文章を打つ・計算をするなど頭を使う仕事をすると効率が上がると言われているからです。

事務仕事ではありませんが、この仕事効率化ハックをピアノ苦手さんも活用しましょう!

私は、勤務の1時間前に出勤し、50分ほどひたすら練習していました。それを半年ほど続けたら、3つの楽譜が弾けるようになりました。

ステップ3 メロディーから覚える

ピアノが苦手な人は両手で弾くことは、とてもハードルが高いですよね。曲の途中でつまづいてしまったら、立て直すことも難しいです。

さらに、本番にミスしてしまうことも不安要素ですよね。そのため、メロディーだけは完璧に右手に覚えさせましょう。

ポイントは、自分がミスしやすい箇所を覚え、繰り返し練習することです。練習している時は自分のペースに合わせていたり、リラックスした状態で弾いているのでミスが少なく「よし!これで完璧だ!」と思いますが、本番は子どものペースに合わせたり、場の緊張感もあるためミスが連発してしまうこともあります。

ミスが連発し、立て直せないことを想定した練習をすることが重要だと考えます。

そのため、ミスをしても、立て直せなくても「なんとなく曲になってる」風に聞こえるために、メロディーだけは完璧に弾けるようにすることです。

その他の克服方法

私が紹介した3ステップは、職場にピアノが得意な先生がいた場合や職場で練習ができる環境がある方向けです。次は、その他の方法を紹介します。

ピアノ教室に通う

お金を払っておとな向けのピアノ教室に通いましょう。

同僚の先生は、ピアノ教室に通っていたため、そこで自分のレベルに合わせた楽譜に調整してもらい教えてもらっていたそうです。

今は通信教育でピアノが習えるツールもありますが、現場で扱う楽譜は教えてもらえないことや自分のレベルにあった楽譜に調整してもらえないため、対面で教えてもらえるところがいいでしょう。

できれば個人でピアノ教室をしているところだと良いかもしれません。

他の楽器で代用する

ピアノの代用として、ギターアコーディオンなどメロディーを弾くことができる楽器が使える方はそちらを活用すると良いでしょう。

実際に同僚にも、ギターやウクレレを使って園児と歌を楽しむ先生もいました。ギターやウクレレは持ち運べるので、園外でも歌を楽しめます。

そのため、少しでも興味がある、経験がある方はご自身の保育スキルとして伸ばすのも◎です!

楽器を持ち込む、保育に使用する場合は上司に確認をとりましょう。

注意することは、破損等です。子どもたちは興味を持って触ったり、見ていないところで触れたり弾いたりする可能性は大いにあり得るので、管理は自己責任になります。

ピアノを買う

「園で練習する時間が取れない」、「やっぱり自宅で自主練したい」方はピアノ購入を検討してみてください。

同僚には実家からピアノを持ってきている先生もいました。やはり練習できて良いみたいですが、休みもピアノを触ることや狭いアパートでピアノのスペースが取られてしまうので、そこは懸念していました。

注意は、一人暮らしの方はピアノのスペースを確保しなければいけないことです。生活空間が狭くなることと、「仕事」「ピアノ練習しなきゃ」というネガティブ要素が増えてしまい、帰ってきても心が休まらないことです。

もう一つ忘れがちな注意は、引越し時です。ピアノは別料金がかかることも多いので、引越し時は割高になりやすいので、購入時は十分に検討してください。

究極の最終手段

最終手段は、手遊びやアカペラです!この方法を使うときは次の場面です。

  • ピアノが苦手すぎる
  • 1学期、クラス内が落ち着かない時
  • ピアノが使えない場所

メリット・デメリットでも話しましたが、ピアノがクラスに設置されていることで危険のリスクもあります。1学期のまだクラスが落ち着かない時期にピアノを使用すると、トラブルが起きた時に対応が遅れます。また、園外保育や園舎外での活動時にはピアノがありません。

そのような時に手遊びやアカペラを活用します。童謡には振りがあるものもあるため、アカペラと手振り身振りだけでも楽しめます。「歌に自信がない」方もいると思いますし、私も音痴なので自信はありませんが、「ピアノを弾くよりはマシ」と思い、アカペラで歌います。子どもは先生が音痴だろうが気にしていませんし、ついてきてくれるので、“子どもたちを楽しませよう“それだけに集中して歌いましょう。保護者会の時も同じです。保護者はあなたの歌声の評価はしません。我が子がどれだけ楽しめているかを見ているので、“子どもを楽しませる“それだけを一点集中です。

学年で月の歌を決めていい場合などは、学年の先生のピアノのレベルや保育方針などを相談の上、簡単な童謡や身振り手振りで楽しめるものを選ぶことも一つの方法です。

例えば、赤とんぼどんぐりころころなど、身振り・手振りなど体で表現できる曲を選ぶことをオススメします。

保育園へ転職もあり!

ピアノが苦手な方には練習も苦痛で、本番が近づくだけでお腹が痛くなりストレスになりますよね。

仕事や心身に影響が及ぼすのであれば、思い切って保育園へ転職するのもありです。

実際に、私は医療関係から転職する際に「保育園がいいかな」「幼稚園がいいかな」と選んだ決め手の一つは「苦手なピアノがない」保育園でした。ないわけではありませんが、幼稚園よりはピアノの重要性は低いだろうと思っていました。

株式会社の保育園に転職し、乳児クラスの担任になりました。乳児クラスには子どもの危険になるものは置けないことや、子どもにつきっきりになるためクラスにはピアノは置いていませんでしたし、年齢的にも手遊びやCDで十分です。

面接の時も「ピアノは苦手です」とはっきり伝えました。

他のクラスや幼児クラスではピアノの音が聞こえたりもしましたが、ピアノを使うかどうかなどは担任の先生の得意不得意や保育方針に任されていたので、幼稚園から転職した先生しかピアノを使っていませんでした。

当時(平成27年)の保育園ではピアノはそこまで重要視されていませんでしたし、現在でも保育園でピアノが重要視されている園は少ないと思います。

昔ながらのピアノで保育することを謳っている園でなければです。そのため、転職時は条件の良さそうな求人を見つけたら必ずホームページを確認してみてください。もしくはInstagramやブログなどで園の様子を発信しているところも多いのでチェックです。

幼稚園の資格のみ保持している方、保育園に転職を考えている方は、保育士資格取得の記事もこちらに書いているので、ご参考ください。

▶︎【あなたも取得できる!】勉強するのは筆記と実技だけ

まとめ

ピアノ苦手さんの克服ステップはこちら↓

  • ピアノが得意な先生から教えてもらう
  • 出勤前に練習する
  • メロディーから覚える

その他の方法はこちら↓

  • 練習用のピアノを購入する
  • ピアノ教室に通う
  • 他の楽器で代用する
  • 手遊びやアカペラで表現する
  • よっぽどストレスになるなら保育園等に転職もあり

私は、自分と同じようにピアノが苦手で困っている方がポジティブになって欲しいと考えます。

どうしてもピアノが避けられないのであれば、「できるだけ苦手意識をなくす」努力をするしかありません。

そのためには、「誰も気にしていない」「とにかく引き終えること」「ミスしても構わない」と自分に言い聞かせることです。失敗の思い出を増やすとどんどん嫌いになり、負のループに陥るので、「何があっても弾き通す」こと、もしくは「ミスをしても立て直せる」ことが自分の自信につながると思います。

ピアノが上手な先生と自分を比べず、今の自分にあったレベルで最後まで弾ける方法を工夫してみてください。

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